二刀

二刀について

     

 

 全日本剣道連盟が定める「剣道」には、「一刀」と「二刀」があります。一般的には、一本の竹刀を用いて行う「一刀」が多いですが、大小二本の竹刀を用いて行う「二刀」についても規定が設けられています。よって、各種剣道大会や昇段審査などにおいて二刀を執ることは何ら問題はなく、相手が一刀であれば当然に一刀対二刀として立ち合うことになります。

 

 なお、全日本剣道連盟は、指導手引き等において、右手に大刀・左手に小刀を持つ構えを「正二刀」、その反対に、左手に大刀・右手に小刀を持つ構えを「逆二刀」という名称を用いていますが、当サイトにおいては「正二刀」を「右二刀」、「逆二刀」を「左二刀」と表現しています。

諸規定

 二刀も一刀同様に、全日本剣道連盟が定める「剣道試合・審判規則」や「剣道試合・審判細則」等の諸規定がそのまま適用されます。なお、同規則・細則等において二刀に関わる規定等は、以下のとおりです。(剣道試合・審判細則)第2条 規則第3条(竹刀)は、次のとおりとする。2 竹刀の基準は、表1および表2のとおり...

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基本技術

「構え」 二刀の構えは、右手に大刀・左手に小刀を持つ「右二刀(正二刀)」と、反対に、右手に小刀・左手に大刀を持つ「左二刀(逆二刀)」とがあり、足の置き方についても、それぞれに「右足前」、「左足前」があります。 二刀の大きな特徴は「片手打ち」であり、その太刀筋にかんがみると、礼法における蹲踞等の際は「...

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参考資料

 全日本剣道連盟は、平成20年9月に故戸田忠男範士を委員長とする「二刀検討会」を発足させ、約1年間にわたる会議を経て、平成21年12月、現代剣道における二刀としては初めての体系的な指導書「剣道指導の手引き(二刀編)」を発刊しました。 全日本剣道連盟が定める二刀の技術的事項は、現在、同手引きのみに記載...

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